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2014.02.17 Monday

Maria Schneider

久々のブログ更新(笑)。
ここまで書かなかったのは初かもしれない。
これも全部雪のせいだ。

最近Maria Schneiderという女性のコンポーザー、アレンジャーの音源をよく聴いています。
今時珍しい自分名義のビッグバンドを率いている方でなんとあのGil Evansの弟子です。
しかも美人(笑)。

ライブではこの人自らコンダクターとして指揮をしています。
日本ではあまり知られてないですが
実は去年来日してたみたいでそのことを知ったときは超悔しかった〜

こう書くと差別的な発言になってしまうかもしれませんが
女性のコンポーザー、アレンジャーで
この人スゴいな、ヤバいなと心の底から感じたことはこれまでほとんどありません。
(もちろん女性のコンポーザー、アレンジャーの絶対数が少ないというのが大きいんでしょうけど)

もちろん良い曲だなとか面白いなと思ったことは何度もありますし
女性アーティストで衝撃を受けたことなんて数えきれません。
でもあくまで女性のコンポーザー、アレンジャーに限定すると
自分の価値観、音楽観がグラリと揺さぶられるほどの衝撃は
Maria Schneiderが初のような気がします。

俺が一難最初に聴いたのは「Coming About」というアルバムなのですが
そこにコルトレーンの「Giant Steps」が収録されていて。
ジャズミュージシャンの間では難曲ということで有名な曲ですね。
(なんで難曲なのかは自分で調べてみてください。詳しい理由が知りたければレッスン来てください)


それを見事に自分色にアレンジしていて。
Youtubeには音源が残念ながらなかったのでオフィシャルのHPのリンク貼っておきます。
http://www.mariaschneider.com/albuminfo.aspx?ID=3

時間がある人は原曲とどう違うのか聴き比べてみてください。
http://www.youtube.com/watch?v=2kotK9FNEYU

まさに完敗って感じでした。
何と勝負してるんだって話ですがそのくらいビビりました。
どうやったらこんな発想浮かぶんだろうと凹んだのと同時に
アレンジというのはこうでなきゃいけないよねと思わず笑みもこぼれました。
個人的にこのような「負けた」感覚は嫌いではなかったりします。
むしろ音楽にはその感覚を求めてるような気すらします。

世の中には沢山のカヴァーやアレンジがありますが
正直原曲を超えるくらい自分色に染め直しているパターンは滅多にありません。
最近よくありがちなのはメロディもコードも一切タッチせず
ただバックのオケを違うジャンルに置き換えてるだけの「アレンジもどき」や
音色を今風にしただけの「パッケージ変更」ばかり。

でもそんなのぶっちゃけ今のテクノロジーならコンピューターで出来ちゃうんですよね。
実際iReal bでも使えば一瞬で違うジャンルのオケにするのは余裕だし
DAWも今後そんな機能が充実していくのは間違いないと思います。

音楽がインスタントに作れてしまう時代だからこそ
人間にしか出来ないこと、
コンピューターでは代替不可能な発想、アイデアこそが
特にこれからのクリエイターには求められると思っています。
俺のレッスンが音楽理論という地味で難しそうなものをコアにしているのはそんな理由からです。

Maria Schneiderもハーモニー感覚とアレンジのストーリー力と発想力、アイデアは
コンピューターでは代替不可能な独自なものがあります。
ちょっとでも理論をかじったことのある方なら少し聴いただけでわかるかと思いますが
「このボイシングどういう発想で作ってるんだろう」
というコードネームでは表しにくいハーモニーを多用しているんですよね。

というわけで最近はこの人のスコアを夜な夜な研究している日々です。

ちなみに最近研究しているのは「Hang Gliding」という
Maria Schneiderを代表する曲です。

ぱっと聴いた感じただの聴きやすい良い曲かと思いきや
実はスゴい面白い構造になっている曲です。
この曲はライブの動画もあったので貼っておきます。
「Hang Gliding」だいたい31分38秒くらいからスタートしますが
他の曲も素晴らしいので是非全部観てみてください。

http://www.youtube.com/watch?v=MZM5ekpurvA

23:13 | Review | - | -

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