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2015.05.09 Saturday

ある生徒さんの質問

かなり久々のブログ更新(笑)。

実はGW中に以前レッスンに通ってくれていた生徒さんからメールで質問がきました。
基本的にレッスン中はもちろんのこと
修了や退会後も一定期間内であれば
余程のことがない限りは返答しているのですが
なかなか興味深い質問でしたので
生徒さんの方の許可もいただきブログでシェアさせていただくことにしました。

ただある程度理論を学んだ方以外はチンプンカンプンだと思いますので悪しからず(笑)。

・生徒さんの質問
大変ご無沙汰しております。
実は今、連休を使ってバンドのレコーディングをしているのですが
ちょっと問題が発生しております。

例の外国人のバンドメンバーと一緒にやっているのですが、
あるメンバーがレコーディングの最中に突然私の作った曲について

「CMaj7において♭13thというテンションは
一般的には不協和音とされているがその理由を説明せよ。
またCMaj7(♭13th)というコードが仮に使えるのだとしたら
その理論的な根拠と音楽的にどのように使えるのか具体例も示せ」

とかホザキはじめておりまして録音が中断しております。

この質問になんとか答えようとしたのですが、
勉強をしばらくしていなかったために
すっかり音楽理論の脳みそが起動せず
このままうまく説明できないと
私の曲がボツになる可能性もあるので大変焦っております。

先生、もしよろしければこの外人を黙らせる答えをお願いできますでしょうか?

本当にずうずうしいお願いで心苦しいです。

頼る人がいないので先生に泣きつきました。
よろしくお願いします。


・kohtaroの返答
kohtaroです。
ご無沙汰しております。

色々大変そうですが(笑)
充実した音楽活動させているようで何よりです。

以下、僕なりの回答になります。

>>CMaj7において♭13というテンションは
一般的には不協和音とされているがその理由を説明せよ。

一般的にCMaj7というコードから連想されるローマ数字はIMaj7及びIVMaj7、
コードスケール(モード)はアイオニアンとリディアンです。
なぜならCMaj7でアイオニアンなら
当然ながらKey=Cからのコードと考えるので
構成音はC,D,E,F,G,A.Bでテンションが9th=D、13th=Aとなります。
( Fはアヴォイドです)

CMaj7でリディアンなら元ネタがKey=GのIVのコードなので
構成音がC,D,E,F#,G,A.Bとなりテンションが9th=D、#11th=F#、13th=Aとなります。

そしてMaj7で13thではなく♭13thが普通は連想されないのは
単純にアイオニアン及びリディアンのスケール上に♭13、
Cから数えてのA♭が存在し得ないからですね。
(もう既にAのナチュラルが存在しているので)

いわゆる経過音としてメロディで使われることがあっても
ハーモニーを構成する音としては選択されることは普通はありません。

>>またCMaj7(♭13th)というコードが仮に使えるのだとしたら
その理論的な根拠と音楽的にどのように使えるのか具体例も示せ

ただし上に書いたのはあくまで一般論でありもう少し解釈を広げてみると
Maj7で♭13thが選択される可能性は十分あり得ます。

それはハーモニックメジャー(和声的長音階)を使った場合です。
実はこれは僕のレッスンでもアドバンスな段階にならないと触れないスケールなのですが
添付した画像を見ればわかりますようにメジャースケールと比較すると
6番目の音が半音下がってC,D,E,F,G,A♭,B,となっています。
ハーモニックマイナーの短3度が長3度になったとも言えますね。

ですのでここから持ってきたと解釈するとCMaj7(♭13)というのは全然ありになります。
(ちなみにモードはアイオニアン♭6と呼ばれます)

ただ世の中の使用頻度的にはそれほどないですね(笑)。
僕が聴いた中だとポピュラー音楽では
マリアシュナイダーのようなコンテンポラリーなジャズであったり
映画音楽や変態的なポップスくらいしか耳にする機会はそうはないのではないでしょうか?

でも神秘的なちょっとエスニックな匂いもして僕は結構好きなスケールだったりします。

もう一つ解釈の可能性をあげると♭13を#5と見る可能性です。
その場合はCMaj7(#5)つまりオーグメントのコードになります。
コードトーンはC,E,G#,Bです

その場合はAのハーモニックマイナー及び
Aメロディックマイナーの三番目から持ってきたということになります。

ちなみにハーモニックマイナーならC,D,E,F,G#,A,Bでアイオニアン#5、
メロディックマイナーならC,D,E,F#,G#,A,Bでリディアンオーグメントとなります。

ですのでここまで選択肢を広げればCMaj7(♭13)も十分ありえると思います。
ただ正直クセがあり聴きやすいサウンドではないので
使いこなすにはそれなりにセンスが要求されるとは思いますが
ハマったらなかなかかっこいいと思います。

ちょっとメールの文面ですとこのくらいの説明が限度なので
これ以上は対面じゃないと心苦しいのですが
今の問題の解決のヒントに少しでも役立てば幸いです。

以上、僕からの回答になります。

と、いった感じなのですが結果的には
生徒さんのメンバーの方にも質問の内容を伝えることができ、
曲の方もボツにならなくて済んだようです(笑)。
めでたし、めでたしですね。

さらにお礼のメールには

「勉強はちゃんと続けないといけないと強く実感いたしました」

と書いてくれたのは嬉しかったです。

一つのコードに対してここまで向き合える人は世の中そうは多くないですし
もちろん本人の資質も大きいですが
間違ったことをレッスン教えてこなかったという確認にもなったからです。
今は事情があってレッスンから離れていますが
また機会があれば是非レッスンさせていただきたいなと思います。

その時には以前教えていた頃よりもさらに濃い内容をレッスンできるよう
自分自身も精進あるのみです。

それと生徒さんにはハーモニックメジャーを使った譜例も渡しましたが
今回のブログではあえてその箇所は省かせてもらいました。
なので気になる人は体験レッスンへどうぞ(笑)。

そうそう、レッスンの方ですが今月よりお得な平日割りというのができました。
時間の都合のつきやすい方、平日休みの方は是非ご検討ください。
http://kohtaro.com/wp/lesson/

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